テニススクールの憂鬱 ストレス解消のはずが…

何でも話せる友人がいる。
同じ職業で、楽しさも辛さも分かち合うことができる。
仕事の方針、熱意、責任感も似ている。
彼女と大きく違うのは、
彼女は、３人の息子さんがいること。
一番上のお子さんは、運動部に所属している。

そこでの話だが、
コーチの事を悪く言う大人がいて、
それを聞いた生徒達は、コーチに、
不信感を抱いているらしい。
そこで彼女は、不満を洩らす息子さんに
こう、伝えたという。
「誰が何と言おうと、コーチは、あなた達のために、
　自分の家族との大事な時間を割いて、
　頑張ってくれているのだよ。」と･･･。
彼女も、同じ立場になったことがあるので、
そう言えたのだと思うが、
こんな風に言ってくれる保護者がいて、
コーチはさぞかし、心強いのではないだろうか。
一緒になって、悪口を言うのは簡単だが、
それが、良い結果になることはあまりない。
自分の子どもに、そう言って窘められる親が、
どれほどいるだろうか?

「今は、我慢すればいいや」と諦めがちだった彼女は
今を大切に、がんばるということを、
この息子さんに、教わったとも言っていた。
ステキな親子だなあ･･･と、
改めて、彼女との出会いを
嬉しく思ったのであった。